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2007年6月 9日 (土)

新潟からプロアーティストを養成する男 斉木としやさん

【NAMARA缶詰カフェ 5ミニッツインタビュー】
「あ~っ、斉木さん!」お会いした第一声は、そんなんでした。代理店で「新潟文化祭2007」の打ち合わせがあり、フィナーレでこどもたちが歌い踊る「NIIGATA LOVE DANCE2007」の曲の作詞を依頼されたんですが、そのステージの演出ディレクターとして企画書に斉木さんのお名前があったわけ。打ち合わせ終了後参加した「ナマコラ」に、その斉木さんがヒョコッと現れ、あまりのタイムリーさにビックリしたのでした。

Saiki

サトシン
では、自己紹介からお願いします。
斉木
はい。斉木としやと申します。「ニイガタ・パフォーマンス・スクール」という学校を、ちょうど1年くらい前に立ち上げました。これは、将来、中央で、芸能界で活躍する歌手、ダンサー、俳優になりたいんであれば、新潟でも目指せるよ、ということでつくってみたんです。1周年ライブが6月10日にJANK BOX miniで行われます。なぜ、そういう学校を立ち上げたかといいますと、私自身、15年間、東京で、芸能界で、ミュージカルを中心に俳優業をやっておりました。ちょっと家の事情でそれが続けられなくなりまして、新潟に戻ってきまして、でもなんか役に立てないかなと、そういう部分で、自分がやってきたことをこどもたちに還元したいと。元気のいい、将来の夢を追いかけているこどもたちの、実力、レベルを上げてやりたいという思いもありまして。元々、私が東京から戻ってまず入った会社が、そういう、アイドル、タレント養成をやっていましたので・・・
サトシン
新潟で、ですか。
斉木
そうそう、「アップル・リトル・パフォーマーズ」ってところだったんですけど、そこで最初、先生として働き始めたので、「ああ、こういう仕事もアリだな」と。自分が表に出なくても、裏方でね、こどもたちを育てていって、夢を実現させていく力になれればな、というところで、そこで3年頑張ったんですが、残念ながら学校がなくなってしまいました。
サトシン
新潟に戻って3年ですか?
斉木
えーと、5年ですね。そこで3年やって、ブランクが1年あって、今の学校を立ち上げて1年ですから。
サトシン
ああ、なるほど。
斉木
で、育てた子たちが活躍してくれるのはもちろんですけれども、やはり新潟でそういう、芸能的な部分が盛んになればいいなと。で、あわよくば、ミュージカルの演出なんかもできたらいいなと。それが自分の夢でもあるわけです。
あとですね、NAMARAさんとかぶるんですが、今、学校教育で、現場でなかなかこう、こども同士のコミュニケーションがとれないとか、先生と生徒の関係が殺伐としてるとか、言われてますよね。そういったコミュニケーションの部分で、かなり演劇というのは役に立つのではないかと、そんなことも思っています。実際に、総合学習で小学校に呼ばれて、コミュニケーション授業とかも一昨年から始めています。NAMARAさんはお笑いを使って、僕は演劇的なツールを使って、こどもたちに対話能力をつけてもらい、人の気持ちがわかるようになるようなことを、演劇を使って授業をしているわけです。こどもは僕らの次の世代を担っていく宝物だと思っているので、今ギスギスした社会になっている、そんな大人の責任のツケを、ちょっとでも次の世代にまわさないで、いい社会になってほしいなという思いも含めて、微力ながらも役に立てればと思っています。
サトシン
今のこどもたちと接しての印象はどうです?
斉木
「昔と比べてこどもは変わってきた」ってよく言いますけど、僕は小中高まで関わって教えたりしてきていますけれども、そう変わってるとは思えないんですよね。物質的にも、情報的にも、僕らがこどもの時よりは格段に量が多くなったり、質がよくなったり、それによって生活レベルも高くなったりってことはありますが、喜怒哀楽とか、人間の本質は、お互い人間どうしということで分かり合えてもいるので。こどもが変わっているんではなくて、周りの大人がこどもの扱いをどうしたらいいのかと、勝手に困ってるみたいなところがあるのかなと思ってます。腹を割って、体当たりでつきあえば、何も怖いことはないって気がするんですよね。
サトシン
そのへん、オレも思います。基本的には変わってませんよね。
ところで、育てる側にまわっての成果はありました?
斉木
そうですねえ。僕が最初にアイドル的な括りでつくったユニットに「Negicco(ネギッコ)」ってのがありまして、彼女たちが頑張ってくれてるってのがひとつの成果でしょうね。
サトシン
それはどのへんから関わられてるんでしょう?
斉木
最初のオーディションの直後からです。全員が小中学生だった頃からですね。あれからもう4年くらい経ってますからね。最初の頃から、踊りや歌の指導をして、お客さんに対するサービスとか、見せ方の指導をしてきましたので、彼女たちが今も頑張っている姿を見ると、やってよかったなと思います。当然、これからの進路のこととか、今悩んではいますけどね。
サトシン
こどもたちと関わってて、印象的な出来事ってあります?
斉木
えーと、僕、めったに怒らないんですけど、自分の中でこれは人に見せちゃいけないだろうってレベルのことを平気でやられた時にね・・・
サトシン
どういうことですか?
斉木
1周年記念のライブ向けに、今日も演劇のレッスンをしたんですが、セリフが入っていない、間が悪すぎる、考えながらセリフを言っていると。それじゃダメ出しできるレベルじゃないだろうと。それは緊張感なさすぎなんじゃないの?と。それで君たちお客さんからお金をいただこうと思ってるの?と。そういう部分で今日ちょっと怒りましてですね、「やるかやらないか、自分たちで決めろ!」って言って、出てきちゃったんですね。そのあと、ま、15分くらいですかね。泣きながら(こどもたちが)、「やらせてください」「やります」って言ってきて、それでまた可愛くなっちゃうんですよ。その代わり、明後日のリハーサルまで出来てなかったらお前ら本当にやんねえぞと。見せられるもんにしてこいと。でもまあ、そういうところも喜びですかねえ。ちゃんとこっちでこう・・・
サトシン
「打てば響く」ってことですか。
斉木
そうですね。ここで「いいです、もうやりません、ムリです」って言われちゃうと、続かないですもん、こっちの気力が。
サトシン
「Negicco」以外のこどもやユニットも育ててるんですよね。
斉木
もちろん。アイドル的な括りですと、佐渡のおけさ柿の「カキッChu(カキッチュ)」ってのがいます。
サトシン
「カキッChu」!やっぱり名産つながりなんだ。
斉木
そうそう。そういうPRユニットがあるんですが、農協さんが今、バックアップしてくれてないので、出場所がないので、なんとか僕の方で出してあげたいなとか。せっかくつくったのに、練習もしてるのに、出場所がないんじゃ可哀相なんで、自分のスクールと一緒に出してあげるとか、出場所を紹介してあげるとかですね。あと、新曲を1曲、歌って踊るのを指導してあげようか、なんて話を最近してるところですね。
サトシン
他には?
斉木
あと、JA豊栄さんのトマトのPRユニットで「Vege☆Kiss(ベジキッス)」ってのが。
サトシン
やっぱり野菜関係だ。
斉木
はい。「Vege☆Kiss」が1年前にできまして、今トマトが最盛期なんで、ばんばん農協さん絡みのイベントに出てるところです。明日また指導に行くんですけどね。2人から3人に最近増えたので、新しい子に振り付けとかを教えに行くんです。
あとは高校で教えたり、小学校で総合学習で行ったり・・・あ、あと、中央高校のダンス部を率いていた外山先生が「シバタ・パフォーミングキッズ」っていう、ダンス・パフォーミング集団をつくったんですけど、そこにミュージカルを教えに行ったりとかもしています。
サトシン
いろいろやってますね。
斉木
あと、そうだ、10月に「新潟文化祭2007」というのがあるんでした。柳下容子さんがつくった「スタジオ・キャンドル」というスタジオの、ご意見番、バックアップっていうのかな、演出ディレクターという立場で、イベントの企画、構成、仕上げまで見るということやるんですが、そこでの最初に来た大きい仕事が、その「新潟文化祭2007」なんでした。関わるのは、その中の、こどもたちが創作芸能を上演する「NIIGATA LOVE DANCE2007」というステージですね。
サトシン
それ、オレが作詞するってことで、仕事としてご一緒するんですよね。
斉木
はい。よろしくお願いします。ま、そこがひとつの大きい山かなと思いますね。スタジオの先生方も出ていただいたり、こどもたちも含めて仕上げて、まずは成功させないと。それなりに注目度も高いわけですから。スタジオのためってことももちろんありますけど、「新潟の伝統文化と新しいものの融合」というのも僕は面白いと思っているので。
できれば、1回きりのイベントっていうことではなくて、そこでうねりができたら、毎年どこかで踊り継がれていくみたいな、そんなものになればいいなあとも思っています。
サトシン
言いたいことは言い切れました?
斉木
そうですねえ・・・あ、新潟に住んでるからには、大人の僕たちも新潟を楽しみたいじゃないですか。でも新潟を元気にするにはやっぱり、次の世代が元気がないと尻つぼみになってしまうので、大人がこどもの元気になる見本を示してあげたいってことも考えてます。そんな考えの大人が増えると、もっと未来が明るくなるぞ新潟!みたいなことですね。
サトシン
自分がまずそういう立場でありたいっていうことですね。
斉木
まさに。頑張りたいです。
(2007.6.5 NAMARA缶詰カフェ オーサムにて)

斉木としやさんブログ「ニイガタ・パフォーマンス・スクール」
http://blogs.yahoo.co.jp/niigataperformanceschool

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