「童話の学校」参加の皆さん おてて絵本リレー(「童話の学校」にて07.08.29)
遠い遠い南の島に、その工場は建っていました。
その工場からは、モクモクモクモクと、毎日なにかが産まれていました。
その南の島には、ひとりの男の子がいました。
男の子は、その不思議なものの正体が知りたくてたまりませんでした。
その男の子は、実はとても頭が悪かったのです。
「きっとあの煙は、天才をつくっているんだから、
あそこに行けば自分も天才になれる」と信じました。
その男の子は、ある晩、その工場に忍び込もうと、
工場の裏口からそーっと中を覗いてみました。
すると、中には・・・
中には、大きな目をした竜がいました。
竜は大きな口を開けて・・・
大きな口を開けていました。
とても怖かったので、その男の子はひとりで入るのをちょっと躊躇してしまい、
仲間を見つけに、いったんその工場を離れました。
ところが、その工場には、もうひとりの子が、
何かを見つけようと中を覗いていたのです。
もうひとりの女の子は、急にお腹が空いたので、
お菓子を食べながら覗いていました。
なんか中から、怪しい物音が聞こえました。
いったんその工場を離れて家に戻った男の子は、
またいつものように「お前は本当にバカだねえ」と母親に言われました。
それで、「ぼくはバカじゃないわい!」と言って、
「きっと天才になってやる!」と思って、仲間を3人集めて工場に向かいました。
その3人のこどもたちと、頭が悪いといわれたこどもは、会議をしていました。
「どうしたら頭が良くなって、天才になれるんだろう?」
それを後ろで聞いていた、先ほど出て行った竜が、その話をじっくり聞いていました。
会議をした少年たちは、工場にもう一度戻ろうと決心をして、工場に向かいます。
工場に向かうと、女の子が、まだじっと中を覗いていました。
そこで、工場に興味を持ったこどもたちは、ついに工場の中に入ることを決心しました。
すると、竜がもうすでに、中にいました。
さて、竜の正体は何でしょう?
みんなで工場の中に入ると、竜がすでにいました。
竜は、4人の子たちを見つけると、
「みんなの勇気に免じて、願い事を3つ叶えてあげよう」と言いました。
4人で3つ。どんな願い事をしようか、4人で会議を始めました。
その願い事は、4人に3つなので、
ひとつ願い事をもらえない人がいることがわかりました。
そこで竜は、自分の持っている玉を見せました。
「実は4つあるんだけど、このうちの3つみんなにあげる。
だけど自分は、玉はひとつだけ持って、
みんなと同じような天才になることを願っております」
その4人は、ケンカを始めました。
ケンカをして、結局なかなかケンカが終わらないので、
ジャンケンで決めることにしました。
その結果・・・どうぞ。
その結果、ひとつの願いでたくさんのことが叶う、
ちょっとズルイことを考えました。
それはなぜかというと、ひとつの願いは「ドラえもんを出す」。
ドラえもんを出せば、次から次へと願いが叶うわけです。
そして、2つ目の願いは・・・
2つ目の願いは、「願いを10個叶えてくれること」。
その話をじっと聞いていた竜は、猛烈に怒りました。
「てめえら、ふざけるんじゃねえ!」
竜が怒ると、空から雷が落ちてきて、工場がバラバラになりました。
これが本当の「天災工場」。
(会場から大拍手の一方、「こどもにはわからなかったと思う」「ダジャレの落ちだから、絵本としてマズイですよ
ね」の意見)
それでみんなが雷に打たれて、脳の回線が1本外れて、天才になりました。
(会場から大拍手)
(備考)
「童話の学校」(主宰:天才工場)にて採取。「おてて絵本」の概要を知っていただいた後は、実際にやってみましょうということで、全員に参加していただいてやってもらいました。出版の経験のあるプロとプロ志望の皆さんと編集さんが集まったらどんな話ができるの?と興味津々でしたが・・・こんな話ができました。録音データを確認すると、随所で拍手や大爆笑が起こったり、「ほお~」って感心のため息がハモッたり。それにしても、リレーはリレーで、ひとりひとりの性格がよく出て面白いです。
■「おてて絵本」は・・・おてて絵本普及協会へ